近年の予防医学に対する問題点

近年、いかに健康的にやりたいことをしながら、生活を送るかという考え方が広まってきました。健康寿命を重視する状況が生まれているのが、現代社会の特徴の1つです。
そのため、予防医学に対する意識も医師や看護師などの医療従事者だけでなく、一般の間でも広まってきています。サプリメントをはじめとする健康食品で予防する考え方が浸透してきており、自分なりに健康寿命を延長させる努力をする人も増えてきたのです。
そんな中、しっかりとしたエビデンスで健康寿命を延ばそうとすると、医師や看護師に相談することが必要になってきます。しかし、その際に負担する医療費が、多くの人にとって大きな悩みになっているのが現状でしょう。
健康寿命を重視する考え方は世界的に広まっており、早期から取り組みを始めていたアメリカやヨーロッパでは常識化されつつあるのです。そんなこともあって、特にアメリカでは予防医学についても、保険でカバーすることを基本とする方針を立てているのが実態としてあります。
一方、日本で多くの人が医療費の悩みを抱えてしまうのは、日本では予防医学を受けるには全額自己負担になるからです。医師や看護師がきちんとしたエビデンスがあるから勧めたいと思っても、保険適用外になってしまいためらってしまうでしょう。予防医学が保険適用になるまでは、患者の負担を考慮しなければいけません。このように、患者の様子を見ながら、予防医学全般に対する医師や看護師による対応が求められます。